新入社員時代は、専門用語が飛び交う慣れない環境の中で戸惑いの連続かもしれません。そんな日々を先輩社員は、どのように乗り越えようとしているのでしょうか。2022年入社の同期5人の先輩たちに、ざっくばらんに語っていただきました。
PROFILE
R.H.
- 大阪事業所 工事課
- 名神高速道路をはじめ、近畿圏内の主要6道路を維持・補修する大阪事業所に勤務。工事課に所属し、遮音壁補修・路面標示・吸音板撤去・伸縮装置補修などの作業を担当。
M.S.
- 阪奈事業所 工事課
- 大阪・奈良エリアの6つの道路を管轄する阪奈事業所に勤務。高速道路の高架橋から老朽化したコンクリート片や塗装片が剥離して事故が起きないようにする防護ネットの設置業務の管理を担当。
N.O.
- 福崎事業所 工事課
- 吉川IC~佐用IC、宍粟JCT~播磨新宮を管轄する福崎事業所に勤務。土工構造物のメンテナンスを担う工事課で、車両の稼働記録や植栽の伐採業務を担当しながら、先輩の工事担当者のサポート業務も行っている。
H.F.
- 本社 工務部 工務課
- 近畿内にある10事業所の予算管理や、製品開発といった中枢的な役割を担う本社に勤務。工務課に所属し、各事業所の予算書や契約書の整理・保存、不動産書類などの管理などを担当。
K.T.
- 亀岡事業所 工務課
- 京都縦貫自動車道の丹波IC~宮津天橋立IC間が親会社のNEXCO西日本に移管されることにともない、2022年10月に設立された亀岡事業所に勤務。その中で、産業廃棄物の管理と工事に使用する車両の手配などを担当。
やりがいや面白さを感じる瞬間は?
地域の人にとって欠かせない
高速道路の安全を、
それぞれの立場から守る
- N.O.
- 私が所属する福崎営業所が管轄するエリアは、交通量は少ないですが、地域で暮らす方々にとっては欠かせない道路となっています。特に冬は降雪量が多いため、通行に支障がないよう除雪作業が欠かせません。道路を守ることを通じて、社会貢献できていると感じます。
- R.H.
- 地域の方にとってなくてはならないものだからね。私の所属する大阪事業所の管轄エリアは、N.O.君の福崎事業所とは逆に交通量がかなり多いため、交通量の少ない夜間しかできない作業があります。夜間作業の現場管理を1人で受け持つこともありますが、安全に配慮し無事に作業を完了できたときは達成感を得られますね。
- K.T.
- 私は2022年10月に新設された亀岡事業所に所属しています。開通前の事前調査で交通量を予測したり、事業所に必要な備品や車両を揃えるなど、1から事業所をつくりあげていくという経験をしていて、面白いです!
- H.F.
- 貴重な経験だよね。私はみんなとは違い、本社勤務です。日々、業務効率化のための工夫をしていて、例えば先輩も知らないようなショートカットキーを覚えて素早く作業をしたり(笑)。実際に効率化できたときはやりがいを感じます。
難しさを感じる瞬間は?
専門用語に出会う度に戸惑い。
とにかく現場経験を積み
知識を増やしたい
- H.F.
- 仕事で難しさを感じるのは、まず高速道路の特有の専門用語が、たくさん出てくることですね。わからない用語はメモを取って意味を調べ、Excelにまとめて見返すようにしています。
- K.T.
- 自分専用の単語帳のような感じかな?
- H.F.
- そう。そんなイメージ。
- K.T.
- 専門用語もですが、打合せで出た話の内容がわからず、もどかしさを感じることも多いんだけど、みんなはどう?打合せ後に自分なりにまとめ、意味と意図を汲み取れるように心がけているんだけど。
- N.O.
- わかる!私は現場に立ち会っているときに、協力会社さんに工事内容について質問されると戸惑うことも多かった。最初は困るばかりだったけど、中途半端な回答はできないので、素直に「わからないので聞いてきます」と言って、現状を詳しく聞き先輩に相談して回答するようにしたら、スムーズにコミュニケーションがとれるようになったよ。
- R.H.
- 私もN.O.さんと同じかな。知識をつけるために、先輩と一緒に現場に同行した際は、疑問点があれば質問するようにしているし、現場に行かないとわからないこともたくさんあるので、場数を踏むことが大切だと思っています。
- M.S.
- 場数を踏むのは大事だよね。特にうちの事業所では一口に補修と言っても作業内容が個々に違うから、そのたびに初めての経験になります。1回の経験だけでは覚えられないことも多く、前の経験と目の前の案件、点と点がつながるまで結構時間がかかりました。今では少しつながってきて、経験を活かせるようになりました。
- H.F.
- 個々の作業内容でいうと、協力会社から請求書が届いたときに、「決裁に回しておいて」と上司に指示されたことがあったんだけど、「決裁に回す」というのがどういう作業を指すのかわからず困った。近くの先輩に聞くと詳しく教えてもらえて助かったよ。
- M.S.
- 事業所は、そういうふうに年の近い先輩が多いので、上司には直接聞きづらいことも聞きやすい環境ですよね。
入社前とのギャップを感じる瞬間は?
内勤・外勤どちらも懸命に。
マネジメント業務の
奥深さを感じる日々
- R.H.
- 入社前は、作業は自分がするものと思っていましたが、作業員さんに指示を出して動いてもらうという職種だったのでそこのギャップはあったかな。
- N.O.
- 面接では内勤が多いと言われていましたが、私の事業所では一日現場に出て、書類にふれない日も多いので、事業所や部署によっても内勤・外勤の比率が違うんでしょうね。女性の少ない職場だけど、M.S.さんは入社前に心配事はなかった?
- M.S.
- 現場の職人さんは性格が荒く、特に女性への風当たりは強いのかなと心配していました。でもインターンに参加したときに、「そんなことはないよ」と言われて安心した。実際に優しく接してくださっていて、有難いよね。
- K.T.
- 入社前から聞いていましたが、福利厚生がすごくいいことは魅力です。一人暮らしは借上げ社宅制度もあるので助かる。
- N.O.
- 同感です。それに休みも取りやすいよね。
- K.T.
- 上司から言ってくれるもんね。
- N.O.
- そう。有給休暇は取りづらいと思っていましたが、上司から「計画的に取りなさい」と言っていただけるので申請がしやすいです。資格を取得するための費用補助や、合格すれば報奨金や毎月の資格手当もあり、これから知識とスキル向上に役立てようと思います。
- N.O.
- それに職場の雰囲気もいいですよね。入社前、建設業のイメージって「見て学べ。1教えたら10まで察しろ」という雰囲気があると思っていましたが、ひとつずつきちんと教えてもらえる会社だと思います。私たちもそんな先輩たちを見習って、丁寧に伝えていけたらと思うので、安心して入社してきてもらいたいですね。